トランペット運指表
B♭管トランペットの運指表です。記譜音のファ#3からド6まで、音をタップするとピストンの指使い、替え指、実際に鳴る音(実音)がわかります。
五線譜の音符か鍵盤をタップしてください。 ← → で移動、 スペース で再生。
キー 1 〜 4 で回答します。
トランペット運指表の使い方
このトランペット運指表には、B♭管トランペットの記譜音でファ#3(五線の下)からド6(五線の上)までを収録しています。標準の指使いに加えて、替え指、抜き差し管の使い方、実音、その音が何番目の倍音かも表示します。すべての運指は倍音列の計算で確認済みです。
五線譜の音符か、下のピアノの鍵盤をタップしてください。大きな枠に音名が、図にピストンの指使いが表示されます。黒く塗られた丸が押すピストンで、番号はマウスピース側から1、2、3です。パソコンのキーボードでは ← と → で半音ずつ上下し、スペース でもう一度音を聴けます。替え指がある音は、図の下のボタンで切り替えます。
運指表を印刷 を押すとすべての音を1枚に印刷でき、クイズ に切り替えると、表示されたピストンの組み合わせで出る音を4つから選ぶ練習ができます(キー 1 から 4 でも答えられます)。シ♭を先に / ラ#を先に のボタンでは、黒鍵の音をどちらの名前で先に表示するかを選べます。ドレミ / CDE のボタンで、ドレミ表記と英語の音名(C D E)を切り替えられます。選んだ表記はサイト全体で保存されます。オクターブ番号は国際式(科学的音高表記)で、ピアノの中央のドが ド4(C4)です。
トランペットのすべての音とピストン
ピストンの組み合わせはたった7通りで、ファ#3からド6までのすべての音を出せます。同じ指使いで出る音がいくつもあり、たとえばピストンを押さない「開放」ではド4、ソ4、ド5、ミ5、ソ5、ド6が出ます。どの音になるかは唇の張りと息で決まります。
| ピストン | 下がる幅 | この標準運指で出る記譜音 |
|---|---|---|
| 開放 | なし | ド4 ソ4 ド5 ミ5 ソ5 ド6 |
| 2 | 半音1個 | シ3 ソ♭4 シ4 ミ♭5 ソ♭5 シ5 |
| 1 | 半音2個 | シ♭3 ファ4 シ♭4 レ5 ファ5 シ♭5 |
| 1-2 | 半音3個 | ラ3 ミ4 ラ4 レ♭5 ラ5 |
| 2-3 | 半音4個 | ラ♭3 ミ♭4 ラ♭4 ラ♭5 |
| 1-3 | 半音5個 | ソ3 レ4 |
| 1-2-3 | 半音6個 | ソ♭3 レ♭4 |
指の割り当ては、1番ピストンが人差し指、2番が中指、3番が薬指です。2番を押すと半音、1番で全音、3番で全音と半音(1番と2番を一緒に押したのと同じ幅)だけ音が下がります。そのため 1-2 と 3 は同じ音になり、速いパッセージではラ4やミ5を3番で吹く替え指がよく使われます。
なぜピストン3本で足りるのか:倍音列
ピストンを押さないトランペットは、ひとつの倍音列の音しか出せません。どの倍音を鳴らすかを唇で選びます。B♭管トランペットの開放の音は次のとおりです。
| 倍音 | 開放の音(記譜音) | 実音 | 実音のドイツ音名 |
|---|---|---|---|
| 第2倍音 | ド4 | シ♭3 | B(ベー) |
| 第3倍音 | ソ4 | ファ4 | F(エフ) |
| 第4倍音 | ド5 | シ♭4 | B(ベー) |
| 第5倍音 | ミ5 | レ5 | D(デー) |
| 第6倍音 | ソ5 | ファ5 | F(エフ) |
| 第7倍音 | シ♭5 | ラ♭5 | As(アス) |
| 第8倍音 | ド6 | シ♭5 | B(ベー) |
第7倍音(記譜音のシ♭5)は純正な倍音列ではおよそ31セント低いため、多くの運指表ではシ♭5に1番ピストンを使い、開放はほかに方法がないときの運指としています。ピストンを押すと管が長くなり、開放の音がそれぞれの幅だけ下がります。組み合わせると幅は足し算になるので、7通りの組み合わせで、低い倍音どうしの間にある6つの半音を埋められます。このツールのすべての運指は「記譜音にピストンで下がる幅を足すと、開放の倍音にぴったり重なる」というルールで確認しています。
記譜音と実音、吹奏楽のドイツ音名
B♭管トランペットは移調楽器です。楽譜の「ド」(記譜音)を吹くと、実際にはひとつ下のシ♭(実音)が鳴ります。運指表では記譜音で指使いを示し、その下に実音も表示しています。ピアノやC管の楽器から実音で音をもらったら、それより全音高い音が自分の記譜音です。たとえば実音のファは、記譜音のソ(開放)です。
吹奏楽部では、実音をドイツ音名で呼ぶことがよくあります。楽器によって楽譜上の調が違うので、実音の名前を共通の言葉にするためです。トランペットで楽譜の「ド」を吹くと実音は B(ベー、英語の B♭)なので、B♭管は「ベー管」とも呼ばれます。ドイツ音名では英語の B にあたる音を H(ハー)と書くので注意してください。記譜音でハ長調の音階を吹くと、実音は変ロ長調になります。
| 記譜音 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 実音 | シ♭ | ド | レ | ミ♭ | ファ | ソ | ラ | シ♭ |
| ドイツ音名 | B | C | D | Es | F | G | A | B |
曲全体を移調したいときは 移調表 が便利です。
抜き差し管と練習のコツ
ピストンを組み合わせると、管の長さを足しただけでは音程が合わないことがあります。レ4(1-3)とド#4(1-2-3)は音が高くなりやすいので、薬指で3番の抜き差し管を少し抜いて音程を下げます。この運指表のもとになった Spang の運指表では、ラ3、ミ4、ラ4(1-2)でも1番の抜き差し管を少し使うよう示しています。
まずは開放の音(ド4、ソ4、ド5、ミ5、ソ5)をピストンなしのリップスラーでつなぎ、唇で倍音を選ぶ感覚をつかみましょう。それからピストンを1本ずつ足していきます。レ4とド#4は チューナー で抜き差し管を抜いたときと抜かないときの違いを確かめ、ロングトーンは メトロノーム に合わせて練習してください。加線の多い音が読みにくいときは 譜読み練習 も役立ちます。ほかの運指表:フルート運指表、リコーダー運指表。
よくある質問
トランペットのピストンはそれぞれ何をしますか?
ピストンを押すと管が長くなり、音が下がります。2番は半音、1番は全音、3番は全音と半音です。組み合わせて、唇だけで出せる開放の音どうしの間を埋めます。
1-2 と 3 が同じ音になるのはなぜですか?
どちらも音を半音3個分下げるからです。ふつうは音程のよい 1-2 を使い、3 は速いパッセージでの替え指として、ラ4やミ5などで使います。
トランペットのいちばん低い音は何ですか?
通常の音域は記譜音のファ#3(1-2-3)からで、実音はミ3です。それより低い音はペダルトーンなどの特殊な奏法になるため、この運指表はファ#3から始めています。
楽譜のドを吹くとシ♭が鳴るのはなぜですか?
B♭管トランペットは移調楽器で、楽譜は実音より全音高く書かれているからです。運指表では記譜音の横に実音も表示しています。
吹奏楽で言う「ベー」とは何ですか?
ドイツ音名の B で、英語の B♭(シ♭)のことです。吹奏楽では実音をドイツ音名で呼ぶことが多く、トランペットの記譜音のドは実音の B(ベー)です。